出来事・ニュース

6月 27th, 2011

おめでとう世界遺産 小笠原諸島、自然遺産に登録 

お知らせ 2011/06/27

小笠原諸島の父島南西約1キロに浮かぶサンゴ礁でできた南島。白い砂浜にはカタツムリの化石が散らばり、岩が門のような形にえぐれてエメラルドブルーの海とつながった扇池がきらめく。小笠原の人気スポットだが、入島は1日100人、最大2時間と厳しいルールが課せられている。

 「決められたルートを歩いてください」。島内に一歩足を踏み入れると、植物を守るために埋め込まれた飛び石の上を歩くよう、女性ガイドが声をかける。「人間は自然の破壊者なんだな」。あるツアー客はつぶやいた。

 「あの宝石みたいな南島が荒れ果てていた」

 平成12年に視察した石原慎太郎都知事は希少な植物が激減し、観光客の足跡が残る光景に驚いたという。このため、滞在時間の規制や都認定ガイドの同行を求める入島制限を課すことに。父島でツアーガイドをする高橋尚人さん(41)は「自然を守るために制限は必要」と訴える。

 自然の“敵”は人間だけではない。島にいなかったはずの外来生物の脅威も迫る。希少な固有生物を食べる外来種のトカゲ、グリーンアノールの侵入を防ぐ柵は約1キロに及び、粘着シートで捕獲する対策もとられた。人が運び込んだノヤギやネコの駆除も進められている。

 都小笠原支庁の世界自然遺産担当課長、今村滋さん(55)は、「世界遺産になるまでも大変だったが、これから自然を守るのはもっと大変。一時の祭りで終わってはいけない」と語った。

小笠原自然情報センター

小笠原諸島は4800万年前に太平洋プレートが沈み込みを開始したことによって、海洋地殻の上に誕生した海洋性島弧です。沈み込み始めて間もない小笠原海嶺下のマントルは高温であったため、広範囲に無人岩(ボニナイト)という特異なマグマが発生しました。ボニナイトは、地球上で唯一単斜エンスタタイトを含む高マグネシウムの安山岩です。プレートの沈み込みが進むにつれて、生成したマグマは化学組成を変化させ、性質の異なる島弧火山が誕生しました。約4800万年前に形成された父島列島と聟島列島、約4400万年前に形成された母島列島、現在も活動中の火山列島と並んでおり、プレートの沈み込み帯における海洋性島弧の形成と進化の過程を、沈み込みの初期段階から現在進行中のものまで見ることができるのです。

小笠原諸島では、岩脈や枕状溶岩、硫化鉱床などによって当時の海底火山形成過程を再現することができます。この島弧形成は活火山群である西之島や火山列島では今も進行中です。また、貨幣石を始めとする熱帯性動物化石群も見られます。

こうした海洋性島弧の形成過程は世界中で起こっている現象ですが、初期段階の地形・地質が地殻変動による破壊を受けず、まとまった規模で陸上に露出しているのは、世界でも小笠原諸島だけです。これは、太平洋プレート上にある海底火山が、フィリピン海プレートに衝突し、その一部を隆起させたためです。

また、小笠原諸島では古くから地球科学的研究が行われてきており、世界で最も研究が進んでいる地域の一つです。近年の精密地震波構造探査によれば、太平洋プレートの沈み込みに伴う島弧火成活動によって、現在青年期にある伊豆-小笠原弧の地下では、大陸の基となる安山岩質の中部地殻が形成されつつあります。これらの研究により、海洋性島弧が衝突により合体、大型化する過程を繰り返して現在の大陸ができたと考えられるようになりました。

このように小笠原諸島は、海洋性島弧の形成過程をその誕生から幼年期を経て現在進行中の青年期まで観察することができる唯一の地域であるとともに、海洋地殻から大陸地殻への進化の道のりを記憶する地球史の顕著な見本なのです。

小笠原諸島は多様な起源の種が混在しているのが特徴であり、植物では「オセアニア系」、「東南アジア系」、「本州系」などが知られています。それらが独自の種分化をとげた結果、小さな海洋島でありながら種数が多く、高い固有種率となっています。前述の陸産貝類の他、乾性低木林を構成する植物では69種(木本のみでは54種)の固有種が確認されており、固有種率は67%(木本のみでは81%)です。

また小笠原諸島は、オガサワラオオコウモリ(CR)、メグロ(VU)、シマアカネ(CR)、カタマイマイ(DD)などIUCNレッドリスト記載種57種のかけがえのない生育、生息地となっています。鳥類では固有種メグロにより、BirdLife Internationalの固有鳥類生息地域(Endemic Bird Areas of the World)に指定されています。また、北太平洋に分布するアホウドリ類2種と、カツオドリ類、アジサシ類等の亜熱帯性の海鳥12種が繁殖しています。

このように、小笠原諸島は世界的に重要な絶滅のおそれのある種の生育・生息地であり、また、太平洋中央海洋域における生物多様性の保全のために不可欠な地域であるといえます。

 世界遺産おめでとう 平泉 「東北復興導く力に」 中尊寺境内の歴史

出来事 2011/06/27

中尊寺(ちゅうそんじ)は、岩天台宗東北大本山の寺院で、奥州藤原氏三代ゆかりの寺として有名である。寺伝によると創建は平安時代初期の嘉祥3年(850年)に円仁(慈覚大師)が関山弘台寿院を開いたとある。中尊寺の名前になったのは、貞観元年(859年)で、清和天皇から「中尊寺」の額を賜ったことに起因する。しかし、これらの歴史を裏付ける史料や発掘調査などによる学術的裏づけがなく、事実上、12世紀初頭に奥州藤原氏の初代・藤原清衡が堀河天皇の勅命を受けて伽藍を整備したのが中尊寺の創建といわれている。中尊寺の境内には中尊寺本坊のほか、17か院の子院がある。中尊寺は毛越寺などとともに世界遺産の推薦リストに登録されている。
 中尊寺で特に有名なのが平等院鳳凰堂とともに平安時代浄土教建築の代表例でもある金色堂である。金色堂は奥州藤原氏の初代藤原清衡により建立されたもので、棟木銘から天治元年(1124年)に建立されたことがわかった。金色堂は建立数10年後から覆堂(おおいどう)と呼ばれる建物の内部に立てられていた。つまり、建物の内部にある建物が金色堂である。現在の覆堂は1962年に金色堂が解体修理をされた際に建てられたもので、空調完備の鉄筋コンクリート製となっている。それまで使用されていた覆堂は室町時代中頃の建立で、1964年に100メートルほど北西の現在地に移築された。

世界遺産暫定リスト・特別史跡・中尊寺

中尊寺 (世界遺産暫定リスト・特別史跡)
特別史跡・平泉・中尊寺・八幡堂

八幡堂
特別史跡・平泉・中尊寺・弁慶堂 (愛宕堂)

弁慶堂 (愛宕堂)
特別史跡・平泉・中尊寺・月見坂

月見坂
特別史跡・平泉・中尊寺・山門

山門
特別史跡・平泉・中尊寺・本堂

本堂
特別史跡・平泉・中尊寺・石造の塔 (詳細不明)

石造の塔 (詳細不明)
特別史跡・平泉・中尊寺・石造の塔2 (詳細不明)

石造の塔2 (詳細不明)
特別史跡・平泉・中尊寺・大日堂

大日堂
特別史跡・平泉・中尊寺・鐘楼

鐘楼
特別史跡・宮城・中尊寺境内

中尊寺境内 (特別史跡)
特別史跡・平泉・中尊寺・弁慶堂

弁天堂
重要文化財・白山神社能舞台

白山神社能舞台 (重要文化財)
特別史跡・平泉・中尊寺・空調完備の覆堂

空調完備の覆堂
特別史跡・平泉・中尊寺・境内は木々に覆われている

境内は木々に覆われている
重要文化財・中尊寺経蔵

中尊寺経蔵 (重要文化財)
重要文化財・中尊寺金色堂覆堂

中尊寺金色堂覆堂 (重要文化財)
特別史跡・平泉・中尊寺・金色堂へは奥の受付から入る

金色堂へは奥の

中尊寺金色堂

新覆堂

中尊寺金色堂(ちゅうそんじこんじきどう)は、岩手県西磐井郡平泉町中尊寺にある平安時代後期建立の仏堂である。奥州藤原氏初代藤原清衡天治元年(1124年)に建立したもので、平等院鳳凰堂と共に平安時代の浄土教建築の代表例であり、当代の建築、美術、工芸の粋を集めたものとして国宝に指定されている。堂の所有者は宗教法人金色院である。なお、中尊寺の歴史や金色堂以外の建築、文化財等については別項「中尊寺」を参照

国宝

  • 中尊寺金色堂 1棟

桁行三間、梁間三間、一重、宝形造、本瓦形板葺

  • 附:棟札4枚
    • 一、修覆正応元年大歳戊子初冬日の記があるもの
    • 一、修□□正応□□六日の記があるもの
    • 一、改修造永徳第四甲子二月廿一日の記があるもの
    • 一、修復元禄十二己夘秊十月三日の記があるもの
  • 附:納札1枚
    • 一、元禄拾弐卯つちのと十月朔日の記があるもの
  • 附:旧組高欄 6組
  • 附:古材 6点 (入側柱2、側柱1、隅棟2、木瓦1)
  • 附:旧飾金具 2点 (八双金具1、藁座金具1)
  • 明治30年(1897年)12月28日、当時の古社寺保存法に基づき、特別保護建造物に指定
  • 昭和26年(1951年)6月9日、文化財保護法に基づき、国宝に指定。棟札4枚のうち2枚(正応元年初冬日のものと永徳4年のもの)はこの時、追加指定。
  • 昭和53年(1978年)5月31日、附の棟札残り2枚、納札、旧組高欄、古材、旧飾金具が追加指定される。

金色堂堂内諸像及天蓋 31躯、3面

  • 木造阿弥陀如来及両脇侍像 3躯
  • 木造地蔵菩薩立像 6躯
  • 木造二天王立像 2躯
  • 木造天蓋 1面

(中壇)

  • 木造阿弥陀如来及両脇侍像 3躯
  • 木造地蔵菩薩立像 6躯
  • 木造二天王立像 2躯
  • 木造天蓋 1面

(左壇)

  • 木造阿弥陀如来及両脇侍像 3躯
  • 木造地蔵菩薩立像 6躯
  • 木造二天王立像 1躯
  • 木造天蓋 1面

(右壇)

  • 附:木造阿弥陀如来坐像(右壇安置) 1躯
  • 附:木造光背台座等残片 一括
  • 昭和31年(1956年)6月28日、仏像32躯と光背台座等残片一括(附指定)が重要文化財に指定。
  • 平成16年(2004年)6月8日、別件で国宝に指定されていた天蓋3面を追加指定し、「金色堂堂内諸像及天蓋」として、あらためて国宝に指定。右壇の阿弥陀如来は「附」指定となる。

中尊寺金色堂堂内具

  • 木造礼盤 1基
  • 螺鈿平塵案 3基
  • 磬架 1基 附:孔雀文磬 1面
  • 金銅幡頭3枚
  • 金銅華鬘(迦陵頻伽文) 6枚
  • 明治36年(1903年)4月15日、天蓋2面と幡頭3枚が当時の古社寺保存法に基づき、国宝(現行法の重要文化財に相当)に指定。同年同日、華鬘6枚が同じく古社寺保存法に基づき、国宝に指定。
  • 大正4年(1915年)3月26日、案2基と磬架1基が古社寺保存法に基づき、国宝に指定。
  • 昭和33年(1958年)2月8日、文化財保護法に基づき、既指定の「天蓋2面、幡頭3枚」、「華鬘6枚」、「案2基、磬架1基」の3件の文化財を統合し、これに天蓋1面、礼盤1基、磬1面を追加指定したうえで、「中尊寺金色堂堂内具」の名称で、あらためて国宝に指定。
  • 昭和53年(1978年)6月15日、国宝「中尊寺金色堂堂内具」に案1基を追加指定。
  • 平成16年(2004年)6月8日、国宝「中尊寺金色堂堂内具」から天蓋3面を分離。当該天蓋は「金色堂堂内諸像及天蓋」の一部となる。

重要文化財

金色堂須弥壇内納置棺及副葬品

  • 金箔押木棺 1合
  • 白綾袷袴 1腰
  • 白平絹袷袴 1腰
  • 白綾袷衾 1帖
  • 紫平絹括枕 1箇
  • 絹本墨画像 1面
  • 赤木柄螺鈿呑口式腰刀(鐺残闕共)1口
  • 大刀 1口
  • 赤木柄短刀 1口分
  • 短刀残闕 1口分
  • 刀子鞘残闕 2箇
  • 銀鍍金目貫座金 1箇
  • 銀鍍金革先金 1対
  • 金七ツ金 2箇
  • 銀七ツ金 2箇
  • 螺鈿目貫座金 1箇
  • 金塊 1箇
  • 鮫皮残片 一括
  • 念珠 一括
  • 平絹・綾・錦残闕等 一括

(以上中央壇)

  • 金箔押木棺(内張錦共)1合
  • 白平絹袈裟 1掛
  • 白平絹単衣 1領
  • 白平絹袷小袖 1領
  • 白平絹括枕 1箇
  • 角打紐 一括
  • 呑口式打刀 1口・鹿角装鞘残闕 一括
  • 鹿角装巴文刀装具残闕 1箇
  • 木刀子 1口
  • 刀子残闕 2口
  • 念珠 一括
  • 平絹・綾・錦残闕等 一括

(以上西北壇)

  • 金箔押木棺 1合
  • 枕芯木 1箇
  • 大刀鞘残闕 1箇
  • 刀子鞘残闕 4箇
  • 鍍金手貫緒鐶 1箇
  • 念珠 一括
  • 平絹・綾・錦残闕等 一括

(以上西南壇)

  • 附:首桶 1合
  • 附:赤地錦残片 1枚
  • 附:縹綾残片 1枚
  • 附:念珠 一括

(以上西南壇所在)

  • 附:大刀 2口
  • 昭和30年(1955年)6月22日、「考古資料」として重要文化財に指定。
  • 昭和49年(1974年)6月8日、追加指定。中央壇の刀子鞘残闕2箇、鮫皮残片一括、西北壇の角打紐 一括、西南壇の刀子鞘残闕4箇、鍍金手貫緒鐶1箇、各壇の念珠一括、平絹・綾・錦残闕等一括がこの時追加される。

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